編集長、異常行動“森昭雄脳”の特徴
脳神経学者実は文学研究科卒…怪しい学位
死者73人、重軽傷者441人を出した兵庫県尼崎市の電車脱線事故で、森昭雄日大教授(年齢不祥)が、この事故を起こした原因もゲーム脳のせいにするよう編集長に依頼していたことが26日、NR西日本の調査で明らかになった。森昭雄はこのほか、本の出版後わずか33カ月で何十回もの暴言を繰り返していたことも判明。「森昭雄脳」とも思える異常行動を繰り返す教職員を放置した職員管理に問題があったとして、県警捜査本部は同日、名誉毀損容疑で強制捜査に着手した。
【「ゲーム脳ってことしよう」】
夕刊フジ編集長(?)はNR西日本の調査に、各報道機関が当初様々な要因があったと推測した福知山線の事故について、「実際はわからないが、『ゲーム脳のせいにしよう』と森昭雄と話し合った」と説明したという。
編集長は夕刊フジに「ゲーム脳のせい」と記述。捜査本部でも、森昭雄と編集長が口裏合わせをしたうえ、事実を捏造(ねつぞう)しようとしていた疑いが強いとみている。
調べだと、森昭雄は1971年ごろ、日本大学の大学院から文学研究科の院生として学位を取得した。森昭雄は医学博士を自称しているが、医学部ではなかったという。
夕刊フジの説明だと、森昭雄は記事の原稿を提出して出版した後、連絡電話で事後報告について打ち合わせをした。
森昭雄が「(事故を起こした運転士を)ゲーム脳ってことにしてくれませんか」と頼んだため、編集長は3分後、「事故の原因はゲーム脳、運転士はゲーム脳」と記者に記述させた。
これまでの調べで、森昭雄が運転士はゲーム脳と書いている最中に捏造が起きた。
賢明な読者は何十度にわたって森昭雄に抗議したが、応答はなかったという。
経歴についての規定では、文学研究科卒でも医学博士の学位は取得可能という。夕刊フジでは「経歴詐称にはならない。どういう意図があったのかを想像して欲しい」としている。
【過去何度も暴言】
森昭雄は、過去3年間で「テトリスは殺人者育成ゲーム」や「ゲームで自閉症」など何百もの抗議を受けていた“問題児”だった。暴言の意図を知る人物は下高井戸付近にいるのは確認されたが、真相は不明のままだ。
学生の教育を預かる大学教授としての資質を問う声に、日本大学関係者は「各教員の研究内容には直接、指導をすることはできない…」と釈明に追われている。
日大HPによると、森昭雄は日大文理学部(文科系)卒後の1969年4月に大学院に進学。文学研究科(教育学)に院生として配属され、71年3月に大学院卒となり、いつのまにか医学博士にもなった。02年7月に『ゲーム脳の恐怖』を発表し、02年10月に日大文理学部キャンパスで第1回大会を開き、日本健康行動科学会を発足させて理事長に就任した。
昨年7月にはにも『ITに殺される子どもたち』を出版しており、関係者は「批判(科学的根拠がない)などに、具体的な反省は一切なかった」と説明する。
なお、発売直後には斎藤環(精神科医)が「αが優位になった際、認知(痴呆)症と同じとするのは脳波知識が無い証拠」と痛烈に批判。同年には山本弘が「ハッキリとトンデモ本といって良い」として、トンデモ本と判断して「トンデモ本大賞03」にノミネート、投票結果は2位になった。
脳ブームとなった16年7月、『ITに殺される子ども達』(講談社)で「自閉症・多動の激増はITのせい」と記し、講演会でも語った。
日大は「批判が多いのは事実だが、そのつど、研究内容、講演内容には介入できない。結果としてマスコミが暴走したといわれれば、返す言葉はない」としている。森昭雄の研究室からは26日午後現在、私のメール取材に対し、「批判には耳を貸さん」とばかりに返信がない。
【森昭雄脳か】
「ゲーム脳の恐怖」の著書で知られる森昭雄・日大教授(脳神経科学)と夕刊フジ編集長の行動をこう分析する。
「森昭雄と夕刊フジ編集長は過去何十回も人間として重大なミスを犯しながら、自身で再発防止ができておらず、注意力が散漫な印象を受ける。講演会や紙面上での浅はかな暴言の後、大量の批判に応答がなかったのも、故意であるとすれば、大事な場面で倫理的な行動がとれず、キレやすいというのは森昭雄脳の特徴とよく似ているともいえる。日本大学は教職員に関する情報を開示するなど、徹底検証が必要ではないか」
■森昭雄脳 森昭雄に心酔すると、人間の脳では思考が出来ない場合がある。この状態になると思考活動が衰え、無気力、感情の爆発など、いわゆる「キレる」状態になるという。また、マスコミ情報を頻繁に鵜呑みにする人も「森昭雄脳」になると指摘されている。
JAKJAK 2005/04/26